コエンザイムQ10はビタミン類の仲間

ビタミンというのは自分では作り出すことができない成分のことをいいますので、コエンザイムQ10は厳密にいうとビタミン類には含まれませんが、似たような働きをすることから「ビタミンQ」と呼ばれることもあります。
また、コエンザイムQ10というのは強力な抗酸化作用を発揮することができるのですが、同じように抗酸化作用をもっているとされている物質に、ビタミンEが挙げられます。
ビタミンEは、グルタチオン・ビタミンC・コエンザイムQ10とならんで特に重要だといえる抗酸化物質です。

そして、ビタミンEが抗酸化作用を発揮していくためには、こちらの成分が必要不可欠な存在であるということが報告されているようです。
なぜなら、こちらの成分は酸化してしまったビタミンEラジカルを還元して、安定化したビタミンEに戻してくれる作用があるということが確認されているのです。
ビタミンEとは、活性酸素と結合することによって抗酸化作用を発揮してくれるのですが、その活性酸素はコエンザイムQ10が取り除いてしまうことで、再びビタミンEが抗酸化作用を発揮していくということを繰り返しているのです。

こちらの成分が不足すると、ビタミンEが還元されないためにビタミンEがたとえ存在していたとしても、活性酸素を取り除くことができず、さらに、活性酸素と結合しているビタミンEが脂質が酸化していく作用を逆に加速してしまうという報告もあります。
つまり、かえって老化を促進させてしまうということになるのです。
したがって、こちらの成分は強い抗酸化作用を発揮してくれるのですが、それは活性酸素だけに直接作用するのではなくて、同じように抗酸化作用を発揮する物質であるビタミンEに対しても作用する働きがあり、その能力においてフルに活動させることができるのです。
そういった意味では、コエンザイムQ10というのは抗酸化作用をもたらしてくれる場合において、非常に重要な位置にいる物質だということができるのではないでしょうか。